事例3:大規模マンション

ここでは大規模マンションで行われる大規模修繕の施工方法や手順の具体的事例と費用について解説しています。

大規模マンション修繕工事の施工手順をチェック

大規模マンションは通常100戸以上のマンションのことを指します。この規模になると単純な箱型のマンションだけでなく、コの字型、タワー型など様々な形状があるため高度な技術が要求されます。

共用スペースも広く戸数が多い分、工期が長めになります。1戸あたりの単価はやや低め(60~90万円)になりますが、規模の大きさに比例して総工費は上がります。

では大規模マンションの大規模修繕工事でどのように工事が進められるのか大まかな流れを紹介しましょう。

1.工事準備期間

大規模マンションの場合は戸数が多いので住民の理解を深めるために事前に居住者説明会を行い、工事の範囲や内容の説明・質疑応答を行います。

2.仮設物・足場設置工事

現場事務所や作業員休憩所、仮設トイレ、倉庫などを設置します。仮設工事が終了したら建物外周に鋼製の足場を設置して透過性のあるメッシュシートで覆います。

3.下地・タイル補修工事

事前に入念な調査を行った上でタイルの浮きやひび割れなどの補修工事を行います。躯体のひび割れはセメント材を充填したり、シーリング材を充填するUカットシーリング工法で対応します。同時に手すりや鉄筋の爆裂補修工事も行います。

4.シーリング工事

窓サッシや扉の枠などのシーリング材の打ち替えをします。地味な作業ですが雨漏りなどを防ぐための重要な工事になりますのでシーリング材の選定も含めて注意深く進めます。

5.洗浄工事

高圧水によって外壁の汚れを落としたり、表面上はよくわからない劣化箇所を露出させるための工事になります。建物の汚れ具合によっては温水洗浄や超高圧水洗浄なども用いられ、タイル面は専用の薬剤を使用して汚れを落とします。

6.塗装工事

塗装工事には鉄部塗装と外壁塗装の2種類があります。鉄部塗装は塗装前にサンドペーパーや工具で目荒しを行い、その上に錆止め塗装と上塗りを行います。外壁塗装は躯体を塗膜で保護する目的で行いますが、塗料の色の選択により外観イメージを一新する効果もあります。

7.防水工事

バルコニーを中心に雨水等の侵入や漏水などが発生しやすい場所の防水工事を行います。ウレタン塗膜防水は狭い場所での作業がしやすいのでよく使われますが、配色や模様を選べる塩化ビニールシート防水を採用する場合もあります。

8.廊下床面工事

防水工事の一種ですが、マンション共用部で目立つ場所になりますので、色や模様に柔軟性がある塩化ビニル樹脂シートを貼り付ける工法が用いられます。

防水・廊下床面工事までが完了したら足場解体・共通仮設物撤去をして工事終了になります。